岩下整骨院

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この症状って何?





平成25年3月11日

脱臼について

 脱臼を説明する前に、脱臼を起こす関節について説明します。

 関節は、骨と骨がただ並んでいるだけのものではありません。
 関節頭という丸みを帯びた骨と、関節窩という関節頭を受け止めるような形の窪み上の骨があり、それを覆うように関節包という線維膜と滑膜で構成されたものがあります。また、その周りにずれを起こさないように、靭帯という強靭な組織で包まれています。その他に、関節を補強する関節唇や、関節円板、半月板が関節の形によって存在します。

 脱臼とは、「関節を構成している関節端が解剖学的状態から完全、不完全に転位し、関節の生理的相対関係が失われている状態」とされています。
 脱臼を起こる際には、関節を構成している組織を損傷しないで脱臼することは少なく、再脱臼や、習慣的に脱臼するようになった人は、この部分が治癒しなかった場合がほとんどです。
 たとえば、肩を脱臼した場合、ちょっとした外力で再脱臼することが多いのは、この関節唇の治癒していないのに、固定することを止めてしまうか、脱臼を整復(戻す)ときに骨が乗り越えてきた所からではなく、違うところから戻した場合です。
 脱臼を整復する方法は、さまざまありますが、昔から行われている方法の中には関節唇を傷つけながら戻すこともあります。

 脱臼は、最初の整復によって、その後脱臼しやするなるかどうかを左右してしまいます。また、固定日数も関係してきます。

 脱臼の整復は、柔道整復師の業務範囲であり、得意とする分野でもあります。


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