岩下整骨院

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この症状って何?





平成24年5月18日

捻挫について

 よく足を捻って捻挫を起こすことが多いですね。
 捻挫ってなぜ起こるのか?考えたことがありますか。通常は、靭帯に対して通常の可動域を超えた外力を受けた時に、部分または完全断裂したことを意味します。「靭帯を伸ばした」という表現をされることも多いですねえ。

 まず、靭帯は筋肉と違い伸びるものではありません。一般的に知られている「コラーゲン線維」の集まったものです。関節の安定性を保つために関節間の骨と骨をつないでいるもので、関節にはどこにでもあるものです。
 骨盤も2つ寛骨と仙骨が靭帯によって固定されているものです。なので、骨盤のずれによる見た目上の足の長さの違いが出てくるのですが、この機能はもともと実際の足の長さを補てんするためにある機能です。

 さて、捻挫をした際どのような処置をすることが大事なのかというと、その捻挫した関節を固定することが大事になります。
 これは、損傷した部位を動かさないするためにすることを目的としているだけではありません!!
 外から圧迫固定をすることによって、腫れる場所をなくすことにより損傷範囲を広がることを防いだり、損傷部位を酸欠状態にすることによって、血管を増やす物質を誘導して回復を促すことに役立つことを期待しています。
 また、痛みと炎症、治癒の関係でも述べたように、炎症反応を2,3日で落とすことも目的としています。
 ですので、固定の際に隙間があったり、伸縮性のあるもので圧迫してもあまり意味がありません。湿布だけで治るとこもありません。

 捻挫もそうですが、怪我は治せる時期というものがあり、その時期を逃すと、損傷した部分は、体液や弱いコラーゲン組織で埋められて終わってしまいます。

 よく捻挫したところが、寒さや天候に左右されるのはきっちり治らなかったために、気圧の変化や血流やリンパの流れが悪くなるような要因で痛みが生じるわけです。
 当院では、症状の度合いによって綿包帯(伸びない包帯)での固定、樹脂性の材質を用いた固定を行っていきます。
 また、回復の度合いで固定材料を変えていきます。

 あまり、捻挫をあまく見ないようにしましょう!!

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